数少ない？塗料業界の季節商材、床用塗料

年末・ゴールデンウィーク・お盆休みなど、長期休暇が近付くと私たち塗料商社・販売店でお問い合わせが増えるのが床用塗料。会社の事務所・倉庫などの床を、自前で塗料を調達して従業員さん数人（小規模であれば総動員）で塗って休業期間を養生に充てる。修繕費のコストもグッと抑えられて、作業はちょっとした「業務」になるので、年末の大掃除のタイミングで施工されるケースが非常に多いです。

みんなやってんじゃん！とはいえ、甘く見ちゃいけません

作業そのものはローラーさえあれば、経験のない方でもそれなりに出来ちゃいます。もちろん細かいことを言い出すとキリはないですが、それなりに。問題なのは塗装ではなく「塗料」なんです。床って人の往来があって常時踏みつけられ、デスク・什器など重たいものの下敷きになり、工場等であればフォークリフトがガーガー走り、物を落とされ、何か熱いモノをこぼされたり…。塗装する面のなかではかなりシビアな環境で、それに（ある程度）耐えられる塗膜を形成する塗料を適切に選ばなければなりません。また、現状何が塗ってあるかで選定する塗料が変わります。

現状を調べるための神道具？「ラッカーうすめ液」

私たちの世界で現状の既存塗膜を調べるために行うのが、塗膜をラッカーシンナーに晒して経過を見るシンナーテスト。溶解力の強い溶剤で塗膜がどう変化するかを見て、既存塗膜が何であるかを確認します。

1.水性塗料の場合

ラッカーシンナーを落として塗膜が膨れ上がったりすると水性塗料である可能性が高いです。ウエス（布など）で拭くと、溶けるのではなく消しゴムのカスのようになりポロポロと「はがれる」ように剥離します。この場合、新しく塗る塗料も水性しか選択肢がありません。

2.溶剤系塗料の場合

溶剤系塗料の場合、大きく2パターンに結果が分かれます。ラッカーシンナーを落として塗膜が溶けるようであればアクリル樹脂系、特に何も起こらないようであればウレタン樹脂系またはエポキシ樹脂系の可能性が高いです。アクリル樹脂系だったの場合、塗替えも（水性も不可ではないですが）アクリル樹脂系一択、ウレタン・エポキシ樹脂系であれば、希望する塗膜の性能に応じて選択の幅は広がります！

【おまけ】「ラッカーうすめ液」と「ラッカーシンナー」って何か違うの？

基本的に同じものです。「シンナー」という呼称がいろいろよろしくないのか、家庭向けの小容量の品は「うすめ液」という名で販売されていることが多いです。「塗料用シンナー」に至っては「ペイントうすめ液」という「え？別のもの？」という名前になってしまっていますが、コレも同じものです。業務用の塗料を希釈するのに「塗料用シンナーが必要なのにペイントうすめ液しか売ってない！」となっても大丈夫。ペイントうすめ液をご使用ください。

ちなみに当店でも小容量のラッカーうすめ液、あります！→コチラ

そんなことをしなくていい！楽ちんで高性能な床用塗料、あります！

ラッカーうすめ液を買って臭い思いをしてシンナーテストして塗料を選ぶ…、そんなことやってられない！めんどくさい！という方にオススメの高性能塗料があります。東日本塗料さんのフローンヌルサットです！

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1. 既存塗膜は（ほぼ）気にしなくていい！なんでもござれ
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唯一あら探しをするなら硬化剤を混ぜる必要のある2液型の製品であること。ですが電動撹拌機も不要で2液型が初めての方にも扱いやすいはずです。

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